最高のノートの使い方は
前回お話しをしていたノートの使い方について。
ノートの使い方は様々ですが、結論から言うと自分のノートの使い方を見つけることです。
多くの先生方がノートの使い方を子どもたちに伝えます。また、『東大ノート』などもありますよね。
初期段階ではいろいろなアドバイスを聞いてどんどんノートを使ってみることです。
中学生くらいの時は、数学などは問題の横にチョコチョコ計算過程を書いていても通用する場合もありますが、高校ではそういうわけにはいきません。(中学時代成績上位の生徒に多い現象で高校に入って通用しない要因です。)
私は、子どもたちの中学時代をチャンスと捉えてノートの使い方を勉強させます。特に中3の2学期は『レポートノート』を作成させます。レポートとつけるのは、訂正ノートと区別するため。内容は、私の授業で学んだことをノートにまとめる。ただそれだけです。学んだことがなければその日の『レポートノート』はなしということですね。
訂正ノートではないので初め生徒は戸惑いますが、そのうち自分なりのノートが作成されていきます。楽しんでレポートノートが作成できるようになった生徒は高校でも通用しているようです。
数年前の教え子で例を出すと
ある教え子は、はじめノートの真ん中で線を引く方法をとっていました(この方法は多くの子どもたちが実践していると思います)。何回かすると図が窮屈そうだなと思い『真ん中の線とったら?』とアドバイスしたところ、それからその子のノートはとても活き活きし始めました。結果的に1ページに大きな図を描いて、すべてを書き込むといったノートになりました。
別な教え子は、はじめ『東大ノート』を使用していました。これも凄く使いやすいノートなのですが、その子にとってはとても窮屈。横線やぽつぽつの点。どう見てもその子にはあってない(笑)。『横線等の全く入っていないまっさらなノートでレポートしてごらん』とアドバイスをしたところ、それから活き活き。線を気にせずノートいっぱいに思う存分書き込むノートになりました。
まだまだあります。一つの問題で納得のいくまで同じ図を何度も何度も書くノート。別解を幾つも書き上げるノート。必ず全問解きなおすノート。A8サイズくらいの小さいノート。どんどん個性が出てきます。
共通して言えるのは『ノートを楽しんでいる』ということ。しかも自分の個性にあったノート。高校でも使える自分だけのノート。
こうなると高校で勉強することがもっとワクワクすると思います。
最高のノートの使い方を見つけてみよう!
H.H