演出力
先週末バタバタしてました。言い訳ですね(涙)。
さて文化祭や学芸発表会の時期ですね。生徒たちも演劇や合唱の練習を日々やっているようです。
私の演出力も学生時代の文化祭や学芸発表会で養われたと思います。(どれほどのもんじゃと言われそうですが(笑))
仕事においても『演出』というのはとても大切と考えていて、同じ物事でも『演出』の仕方によって全く違ったものに感じます。私たち塾講師の場合、『演出』の違いが特にわかりやすいのは授業です。
数学の同じ解説でも『演出』の仕方によって変わるということです。【パラダイムシフト】という言葉もあります。私は子どもたちが発見できるように授業を組み立てます。難問ほど、子どもたちが解法を思いついた時、とても目が輝いています。
その結果、もっと数学を解きたい!もっと数学を勉強しよう!という気持ちになってほしいと思っています。
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私が『演出』を学んだのは小学生の頃です。その当時の学校の先生にとても感謝しています。当時は『演出』を学んだというより『演出』の面白さを知ったということだと思います。(学芸発表会なのか学習発表会なのか名前は忘れていますが『演出』は覚えている(笑)。)
発表会で【劇】をするクラスは体育館の舞台を使ってやると思いますが、当時私たちのクラスが歴史に関する【劇】をすることになり練習をしていました。すると先生が
先生「それじゃ普通の時代劇じゃん」
私たち「???(文句ある?)」
先生「せっかくなら、会場に来ている人を驚かせようぜ!」
私たち「???(何言ってんだこの先生・・・)」
会話は全てうる覚えなので正確ではないですが、そのような内容だったと思います。そして先生が言われたのが、
「【劇】ってなんで舞台でしかしないんだろうね。今までも舞台での【劇】しか見たことない。君たちもそれでいいの?」
「!!!!(なるほど!!!)」
当時、私たちのクラスは仲が良かったせいもあり、みんなの気持ちがそこから一気に盛り上がり、【劇】が舞台から体育館全体に変わりました。具体的には、舞台下から、観客席から、2Fから、後ろから、あらゆる場所で【劇】が行われます。もちろん舞台が中心ですからそこを中心に行われるのですが、会場全体を使った結果、見ている人が凄く楽しそうに、またあちらこちらをみて驚いているようでした。(自分の出番までは息を潜めておくのですよぉ(笑))
それまでも、何度か【劇】をしたことはありましたが、見ている人があんなに楽しみ喜んでいる表情になっているのは初めてでした。また、その表情をみて嬉しくなっている自分がいたことを今でも忘れられません。
その時からきっと人を楽しませることが好き!と思っていたのだと思います。
このとき人を楽しませる『演出』を学んだと思います。
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以前の会社でも私はスタッフに演出の大切さを伝えていました。どんなことでもあとひと工夫で、相手に伝わるものはもっとよりよいものに変わる!と。
理解してくれたスタッフと伝わらなかったスタッフといますが(笑)
いつまでも相手を心から喜ばせる『演出』を心がけたいと思います。
H.H